原紗央莉さんの命名の秘密


 
 AV女優の原紗央莉(はら•さおり)さんの自伝に関連したインタビューをインターネットで読みました。その自伝『本本名、加藤まい 〜私がAV女優になった理由〜』が発売になったのは昨年末のようので、もう1年近く経つのですが、私がそのインタビューをたまたま見つけたのは先週のことです。

 そこには、AV業界の上下関係、男優さんのこと、浮気についてなどさまざまなことが話されているのだが、特に印象に残ったのは次の3つです。

ーーAV女優になって失ったもの、得たものはありますか?

原「失ったものは、「仕事」かな。普通に考えてAV女優はゴールデンタイムに地上波に出演することは難しいし、NHKはたぶん出られない。大きい企業の広告の仕事もできない。AV女優になったことで、昔よりは私のことを知ってくれる人が増えたけど、AV女優じゃない方ができる仕事は多いです。
あとは彼氏を失ったかな。普段出会う男の人は別にいいけど、もし自分が本当に愛する人ができた時に、その人が「AV女優をしていた子なんて無理」という考えだったら、悲しい思いをするかもしれないですよね。
得たものは、昔より私を知ってくれる人が増えたこと。仕事の意味ではアイドル時代よりはるかに充実した毎日を送れていること。出会いが増えたことですね。」

ーーAV女優になって後悔したことは一度もないですか?

原「後悔先に立たずなんで、ないです。AV女優になると決めた時は、今後失うものはいっぱいあるだろうと思ったんですけど、それでも現状から脱出したかった。フリーター時代のクソみたいな人生よりはまし、と思ったからこの世界に入ったんです。」

ーー「原紗央莉」という芸名に由来はあるんですか?

原「特にないです。なんか日本っぽい名前がいいなって気軽に考えました。「紗央莉」が最初に決まって、「紗央莉」をベースにあう苗字を探しました。それで「原」は原監督もいるし悪いイメージないよね、という感じで候補に上がりました。字画数を調べたら、意外によかったので、「原紗央莉」に決まりました。」
 

 最初のやりとりを見て「冷静で、大人な人なんだなぁ」と感じ、2つめの会話では「フリーター時代のクソみたいな人生よりはまし」という部分に「強さや根性入ってるなぁみたいな気合い」に感心。3つめの芸名の由来では、「原」は原監督もいるし悪いイメージないよね、という部分に笑ってしまいました。芸名を、そんなノリで決めてるんかい、と。

 監督ということでいえば、原の他にもあり得るそうですが、やっぱり「原」がいちばんなのでしょうか。

 参考までに、2010年のプロ野球監督を例にとると、

 原紗央莉
 真弓紗央莉(女性コンビみたい?)
 落合紗央莉
 尾花紗央莉 
 野村紗央莉
 高田紗央莉(途中から「小川紗央莉」)

 岡田紗央莉
 秋山紗央莉
 梨田紗央莉
 西村紗央莉 
 渡辺紗央莉
 ブラウン紗央莉

 画数までは調べていませんが、やっぱり、原紗央莉がいちばんしっくりくるような気がします。でも、その名前ですでに売れているから、そう思えてしまうのかもしれませんね。

 最後に余談ですが、原紗央莉さんと誕生日が同じこともあって、なんとなく応援しています。
 


 

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小熊英二さんが『1968』を書いた理由

 

 
『文學界』(2010年5月号)の小熊英二さんと高橋源一郎さんの対談を読む。

上下巻あわせて二千ページものボリュームがある『1968』について、「社会科学の本の中には中立性を保つために、特に読んでもらう層のことを考えないようなものも多いのですが、この本は強いメッセージと同時に、読まれるべき相手を想定して書かれたんじゃないのかなという気がしたんですが、いかがでしょう。」という高橋さんの質問に対し、「いちばんの対象は現在の二十歳くらいの人たちに読んでもらいたいと思っていました。」と小熊さん。この返答を見て、中学生以上のすべての人に向けた「よりみちパン!セ」シリーズ(理論社)で、小熊さんが『日本という国』を書いている理由が少しわかった気がする。

 また、高橋さんの「そもそも、小熊さんが、一九六八年という時代を選んで、かくも厚い本を書こうと思われた最大の理由は何でしょう。」という問いに対して、小熊さんはこう語っている。

「やっぱりいちばんよく知らない時代だから、でしょうね。もちろん当時若者だった年代の当事者の方々にとってはよく知っている時代なんだと思いますけれども、若い年代にとってみれば近過去ほどよく知らない。教科書でも、歴史の授業でも教わることがない。しかし、にもかかわらず二〇一〇年の現在に何か強い影響を及ぼしている。尾を引いている時代のことであるということで、やはり知っておかないと前に進めないだろうと思って、書きました。
 もう一つは、調べていて思ったのは、彼ら、現在の二十歳ぐらいが直面している「現代的不幸」といいますか、戦争とか飢餓とか貧困とかの「近代的不幸」とは違うような、心の虚しさとか、生きている実感の喪失とか、リストカットや摂食障害という形で顕在化するような問題のルーツみたいなものが実はこの時代にあるということなんですよね。そういう観点から、一九六八年を書いたわけです。(後略)」
 

 もちろん、対談そのものはこんなに短いわけでなく、もっと長く、全文を引用するわけにもいかないで、気になる方は『文學界』を手にとって読んでいただきたい。

 高橋さんには二度お目にかかり、一昨日初めて言葉をかわし(といっても、挨拶程度)、小熊さんとも何度か軽く話したことがある。だからどう、というわけでもないのだが、小熊さんが二十歳ぐらいの若い人のことをそこまで考えていることに驚いた(失礼!)とともに感心した。よりみちパン!セシリーズで『日本という国』を書かれたのも、きっと若い人に読んでもらいたいという気持ちが強かったからではないだろうか。
 小熊さんはフェアネスを重んじる人ではないかと思うので、『日本という国』を著されたのもその流れかもしれない。ちなみにフェアネスは、日本語に置き換えるなら「公平」「公正」が近いのではないだろうか。日本という国について知ってもらうことが、知らせることがフェアネスにつながるのではないかと。

 


 

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マツモトキヨシとマツモトヒトシ

 
誤植かと思った!

というのはウソです。ほんま、すいません。

 

 
新聞のテレビ欄を見ながら、
あ、今晩10時から松本人志さんのコントの番組があるんやー、
と思い、録画のセットをしようとしたその瞬間、ふと
マツキヨの袋が目に入りまして……。

か、勝手なことして、申しわけありませんっ。

 
この番組、タイトルからして
松本人志のコント MHK』と、
人を食ってるというか、人をおちょっくっているというか、
めちゃくちゃおもろそうな感じなんですけど、MHKって
「マツモト ヒトシ コント」の略でしょうか。

『ダウンタウンのごっつええ感じ』ファンだった
僕としては、ごっつ楽しみやわ〜。

明日も『プロフェッショナル 松本人志スペシャル』があるし、
秋のマツモト祭りですね。
 
 
 

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料理長も餃子を焦がす

 
 猿も木から落ちる

 弘法も筆の誤り

 河童の川流れ

 のように、料理の達人でも、焼き餃子を焦がしすぎてしまうことがあるのではないか。そんなことを思いながら、書いてみた。

 料理長も餃子を焦がす(実際、料理長は焦がし過ぎないだろうけど)

 僕は料理上手ではないけれど、それでも餃子をうまく焼けたこともなくはない。しかし、昨夜は仕事の修正対応をしたり、バタバタしながらだったので、料理に集中できなかった。サラダ油でなくゴマ油を使ってしまったし、肉を蒸らすための水も多すぎた。妻の話では、計量カップに半分くらいの水でよく、片栗粉を水にとかしてからフライパンの端に沿わせながら水を入れるとなおいい、とのこと。
 料理なんて、たいしてできないのに、以前は上手に焼けたからと、油断したのもいけなかったのだろう。いざ、食べはじめる段になり、お肉が微妙に焼けてない(生っぽい)と娘にいわれ、再度、フライパンに餃子を並べ、水を入れて、蒸してみた。
 二度焼きはダメかなと心配だったが、最終的に、それなりに味わえたのでホッとした。子どもたちも「おいしい、おいしい」と食べてくれた。なので、見栄えはわるいけど、味は合格最低ラインをクリア、ということにしておこうかな。

 餃子をなめたらいかんぜよ!(自分に言い聞かしながら)

 あらためて、油断は禁物、ということを学びました。慣れた頃こそ、注意が必要。
  
 

 
 

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スティーヴ・ジョブスの卒業式スピーチ

 
 2005年、スタンフォード大学での卒業式祝辞。これは、かなり有名なものなので知っている人も少ないないだろうけど、昨日ひさしぶりに見ても、やっぱりおもしろく、またも、僕に元気をくれたのでここに載せようと思った。 

 ジョブスが言ったことそのままではないかもしれないが、僕の記憶で、発言の要点を記しておく。
 

•点がつながると信じること。

•好きなものを見つけること。好きなものを仕事にすること。好きなものが見つからなければ、見つかるまで探すこと。

•死を意識し、毎日が人生最後の日だと考えて、それは自分が本当にやりたいことかと自問しながら、ものごとに取り組むこと。

 そして最後の、「全地球カタログ」からの言葉も心に残った。

•“Stay Hungry, Stay Foolish”(ハングリーであれ、バカであれ)
 
 

 

 
 

 

 
 

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うがい薬問題

 
 
 
 わが家では秋から冬になると、うがい強化キャンペーンを行って健康を心がけてきたのだが、そのわが家を震撼させる記事に遭遇した。

 それが、これである。

 最初、この記事を知ったのはmixiに取り上げられていたからなのだが、mixi内のアドレスを載せても、mixi会員以外の人は見られないかもしれない。そこで、日刊サイゾー内の記事ページに直接リンクを貼ることにした。

 サイゾーといえば、ジャニーズ関連の記事やグラビア関係というイメージが私の中では強かったのだが、それはそれとして うがいに関するこの記事が正しいとすれば(疑っているわけではないけど)、わが家のがんばりは何だったのだろう、という気にさせられる。

 イソジンなどの液が濃い茶色っぽいうがい薬は、歯に色が付くからと、かすかに紫ががかっているが透明に近い液を用いている(原液には色が付いているが、適量を水に薄めると透明に近くなる)パープルショットうがい薬を、こだわって購入していたのにあまり意味がなかったのか。下北沢北口のミネ薬局が扱っているのを知ったとき、わが家では小躍りして喜んだのに(わが家は移転してしまったため、あのミネ薬局を訪れることはあまりないかもしれない)。

 うがいをするのは日本だけ。うがいをするとしても、水だけでいい。うがい薬を使うと、「のどの正常細胞を傷つけたり、のどをいい状態に保ってくれている常在細菌を壊してしまい、かえって風邪ウィルスを侵入しやすくしている可能性がある(同記事より)」のだとすれば、我々のうがい努力はいったい……。

 記事は「ヨード液」のうがい薬に関してのものなので、水溶性アズレン配合(らしい)のパープルショットうがい薬の効果は別なのかなぁ。

 と自分で書いてもいても、水溶性アズレンというのが何者なのかよくわからないので、インターネット検索してみた。

 すると、『お薬事典 みんなの薬局』というウェブサイトの「水溶性アズレン
」のページが見つかった。ドンピシャ、じゃないか。
 
 そのページによれば、
 

成分名
アズレンスルホン酸ナトリウム

作用
炎症を抑え、粘膜にできた潰瘍(粘膜や皮膚の深部にまで及ぶ表面の欠損のある病変)の治癒を促進する作用があるので、内服では胃炎や胃潰瘍の治療に用いられる。また、トローチやうがい薬として、咽頭炎、口内炎、舌炎に用いられる。

副作用
内服では下痢、便秘、お腹が張るなどの軽い消火器症状が起こることがある。また、複合材はグルタミンを配合してあり、十二指腸潰瘍にも効果がある。トローチやうがい薬では口の中に軽い刺激を感じることがある。軟膏は塗った部分があかくなったりすることもある。

用法・注意点
食前に服用する。トローチやうがい薬は決められた使い方を守る。

類似製品
(以下、さらに続く)
 

 ということ。といっても、水溶性アズレンがトローチやうがい薬として用いられることはわかったが、パープルショットうがい薬としてどうなのか、うがいは水でするだけでいいのかなど、よくわからない。ヨード液と水溶性アズレンの違いは?

 困った。う〜ん、どうしよう。パープルショットうがい薬を使うべきか、やめるべきか、それが問題だ。

 わが家のうがい騒動は、まだ続きそうだ。
 
 
 

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おおらか、東東京の公園

 
 
 昨日はいい天気で、日中は暑いくらい。家族で木場公園へ行き、すべり台やロープを編んでつくったらジャングルジムのような遊具などであそび、弁当を食べたあと、芝生の広場のようなところでサッカーと野球をした。

 そのとき驚いたのが、球技をしている人の多さ。サッカーをしている人もいたけど、親子で野球をしている人がけっこういた。孫に向かって、豪速球を投げ込んで言うおじいちゃんもいたし、トスバッティングのマシンのようなもので下からピョンと飛び上がった球を強打し、弟が捕りに走っているという姉弟もいた。

 8月まで住んでいた下北沢には広い公園はなかったし、世田谷公園にも球技を思いっきり楽しめるスペースはあまりなかった。砧公園まで足をのばせば可能だったが、うちから砧公園はすぐではなかった。

 という物理的な問題もあるが、江東区民は球技が好きなのかもしれない。野球やサッカーをしている人が多いからか、うっとうしそうにもされなかったし、よかった。ずっと前に代々木公園でサッカーしたときは、迷惑そうなそぶりを見せる人が何人もいたが、昨日の木場公園ではそんなこともなかった。まあ、代々木公園でサッカーをしたときは、大人ばかりでけっこう強くボールを蹴っていたので、たしかに危ないといえば危なかったかもしれないし、芝生で寝転んだり、デートしているカップルからすると、僕たちは余計な存在だったかもしれない。

 代々木公園と木場公園。大人だけのサッカーとファミリーでの球技。場所も状況も異なるとはいえ、東京の東側は大らか、なのかもしれない。

 下北沢もよかったが、下町のイースト東京も、日に日に好きになりつつある。

 体育の日だから、江東区の人々が球技をしまくっていた、だけではなかろう。
 
 

 

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敵の敵は友


   
敵の敵は友

そんな言い方もあるんだっけ。

マイクロソフトが、アドビを買収するかもしれない
という記事を昨日見つけ、気になって読んでいたら、
「敵の敵は友」という言葉が目にとまった。
 

 

•敵の敵は友
今回のマイクロソフト、アドビのことでいえば、

マイクロソフトの敵 → アップルの敵 →アドビ =マイクロソフトの友

 
では、
•敵の友は敵
だとどうなるか。

マイクロソフトの敵 → アップルの友 → 誰?

あれっ、アップルの友といえば、誰?

答えがむずかしいなぁ。

ソフトバンク?
 

 
•友の敵は敵

マイクロソフトの友 → いろいろいるかもしれないけど、誰のこと?

 
 
•敵は友の敵

マイクロソフトの敵 → アップルは友の敵(友は誰?)

 
 
•敵は敵の友

マイクロソフトの敵 → アップルの友(友は誰?)

 

言葉の順序を入れ換えたりして
いろいろやってみたけど、やっぱり、
「敵の敵は友」がわかりやすいみたいだ。
 
 
 
 

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赤々舎と元気写真

 
 馬喰横山での打ち合わせの帰り、妻と娘が昨日立ち寄ったと言っていた、赤々舎を訪れた。

 深川資料館通りを東京都現代美術館の方向へ進み、デイリーヤマザキの手前を左折すると、細い道に面し、赤々舎はあった。最初は、ほんとにこんなとこにあるのかなと思ったが、赤い旗が出ていたので、ここに違いないと確信した。
 ビニールののれんのようなものが前面にかかっていて、それをくぐって入ると、フロントのような机や、写真集で埋まった書棚などが目に飛び込んでくる。その奥に、スパンコールの付いた幕があっただろうか、そこをまたくぐるとギャラリースペース。
 ドラッグクイーンたちをスチールにおさめた、畑智章さんによる写真展“THE NIGHT IS STILL YOUNG”は、きらびやかな衣装をまとい、艶やかメイクをし、生き生きしたドラッグクイーンたちが撮影された作品が並び、ダンスミユージックが鳴っている。

 僕が最初に買った洋楽レコード『ザナドゥ』(オリビア•ニュートン•ジョン&E.L.O.)のタイトルチューンもかかり、「この方、いくつぐらいの方ですか」と後からギャラリースタッフの女性に質問してしまった。選曲は世代を表すこともあると思うので。

 スタッフのOさんによれば、僕より歳下のようだったけれど、懐かしいナンバーを何曲も耳にすることができ、なんだかうれしかった。においの記憶ほどではないけれど、音楽も時として、僕たちをいっきにタイムスリップさせてくれる。

 畑さんのドラッグクイーンもよかったけれど(赤々舎のウェブサイトで、畑さんはドラァグクイーンと書いている)、『浅田家』の浅田政志さんの写真集『NEW LIFE』のサンプルを見ていたら、いつの間にか引き込まれてしまった。政志さんのお兄さんが結婚し、赤ちゃんが生まれ、その子が成長していく様子を、温かくユニークな視点で見守った、というような作品集で、巻末の手紙にもホロリとさせられる。

 浅田家の写真は、なんてやさしくて、おもしろんやろ。ちょくちょく笑えて、愛があふれるまなざし。愛情満タン。見ているだけで、こんなに元気にしてくれる写真集を、僕はまだ他に知らない。梅佳代さんが撮る子どもや、じいちゃん、ばあちゃんとも少し違うような気がする(梅佳代さんも好きだけど)。

 見ているだけで元気になれて、自分の家族のことも思い出してしまうなんて、どういうことなんだろう。
 
 

 
 

 

 

 

 


 
Xanadu - Olivia's Live Hits (Live At the Sydney Opera House)
 

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名蹴会レポート

  
 
日本サッカー名蹴会の
発足記念記者会見
開催レポートがアップされました。

ご興味のある方は、こちらへ。
 
 
 

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