baseballとは?

 
 
 なんで、baseball(ベースボール)っていうんですか。

 うちのオフィス名の由来をときどき聞かれます。きょうも、西麻布にある広告関連会社の方に質問されました。

 このことについて、ホームページなどでもふれたことはなかったと思いますが、書いてみようと思います。

「僕と、もう一人のスタッフは野球好きです。いわば、共通の趣味ですね。それから、広告関係のオフィスには「アドなんとか」「なんとかアド」みたいなネーミングのところも少なくないので、そういった名称にしたくなかったんです。それに、もったいつけたような深い意味がなく、覚えやすいのがいいと思いまして」という説明をしたら、「たしかに、むちゃくちゃ覚えやすいですね」とその方も笑いました。

 それから、もうひとこと、こう付け加えました。「相手の方とキャッチボールをしながら仕事を進めたいからです、と言ったりもしています」
 
 
 

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北海道は雪が嫌い?

 
 1泊2日の北海道出張から帰宅。函館と札幌に立ち寄ったが、函館から特急の北斗で札幌へ移動する間、隣に座られた女性とお話した。
 その方の長男は、H大学の理系の学部を卒業し、自動車メーカーで水素燃料の研究開発をしており、次男・三男は双子のでやはりすでに社会人となっているという。今回は、その女性の実家近くでのお墓参りを兼ねて、転勤した三男のところへ様子を見に行ってきたそうだ。お子さん思いの素晴らしいお母さん。
 
 途中から乗ってこられたその女性とちょこちょこおしゃべりしていたのだが(僕がおしゃべりなので)、印象に残ったのは「雪はイヤですよ〜」というひとこと。

 ひさしぶりに聞いたけど、北海道の人は雪を好まない人が多い。理由はシンプル。雪かきが重労働だからである。妻の実家がある広尾町の人たちは、雪かきを日々行うのは骨が折れると、たしかにこぼしていた。実際、僕も体験したことはあるけれど、べたべたした雪ではないとはいえ、半端な積雪量ではないから重く、まわり一面雪景色だと、どれだけやっても雪かきは終わらないという気になる。
 それにがんばって雪かきしても、一晩たてば元通りになったり、数時間で雪かき前の状態を再現してくれるくらい降ることもある。

 こっちから行った人間からすると、冬なのに雪の少ない北海道は物足りない感じもするのだが、地元に住む人たちにとっては事情は違ってくる。このように、観光客視点と生活視点は180度異なる場合もある。観光ビジネス視点に立つと、また違ってくるかもしれない。雪国では、積雪がビジネスにつながる業種もあるわけだから。

 ところ変われば、物の見方も、価値観も変わってくるというわけだ。ものごとはさまざまな角度から見る必要がある、と教えていただいた気がする。
 
 

 
 
 

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下町に現わる、お侍さんの足

 ちょっと風邪気味のため、こんな足もとで、洗濯物をベランダに干していたところ、7歳の息子が「あっ、おさむらいさんのあし」と声を上げた。無印良品のサンダルとナイキのソックスのコラボです(コラボちゃうか)。

 
 おおさむいソックスぞうりおさむらい

 

 侍の足で物干すベランダの先にそびえるスカイツリー
 
 
 

 

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うみべばし昔このへんは海でした

 
 はるのやみ「むかしこのへんは海でした」
 

 という、長嶋有さんの俳句があるのを知り、それならば、このへんはこうかなと思った。
 

 うみべばし昔このへんは海でした
 

 近くに海辺橋という橋があるのですが、江戸時代かそこらまで、きっと海辺だったのだと思います。

ま、書き方は

 うみべばし「むかしこのへんは海でした」

 でもいいのかもしれまませんが。

 これに対し、季語がないからダメ、と言われるかもしれないけど、俳句ど素人なので勘弁してください。
 
 

 
 

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くよくよせず、前だけを見て

 
 一番大切なのは、起きてしまったことにくよくよせず、前だけを見て、なるべく早く進み始めることだと思います。
 ジョゼッペ・デロンギ(デロンギ会長)

『朝日新聞 be on Saturday』(2010年10月23日)

 
 3年前、イタリア北部最北端の都市トレビーゾにあるデロンギの工場が火災に遭って焼失したものの、6キロ離れた工場に生産ラインを移し、1カ月半後には全自動コーヒーメーカーの生産を再開した。上記は、そのことにふれたものである。
 
 
 今朝、この言葉を見つけて、私はなんだかうれしくなった。前向きになれる気がする。別に後ろ向きになっていたわけではないが、単純で影響を受けやすい私は、そんなものだ。

 影響受けるの大好き、かも。

 

 
 

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「くせのうた」は、くせになる

 

 
  
 この曲を知ったのは数週間前。ラジオにゲスト出演していた星野源さんが、番組内でアコースティックギターを弾きながら、生で歌っていた。それが、なんともいえず、よかった。

 ものすごくよかったけれど、実はその後、いつの間にか忘れかかっていた。

 それがまた、少し前から、気になりだした。
 
 
と、ここまでがイントロみたいなもの。
 
 
 星野源さんの「くせのうた」が、くせになってきた。星野源さんの声は、少しノイジーで耳障りがよく、それでいて主張しすぎない、いい声だと思う。

 ところで、いい声って、なんだろう。

 法則みたいなのはあるのかな。科学的にこういうのがいい声、というのはあるのかな。いい声とひとくちにいっても、聴く側の個人差もあるかもしれないけど、いい声が気になる。いい声、いいなぁ。
 
 
 
星野源「くせのうた」「キッチン」
中納良恵+星野源「All Things Must Pass」
 
星野 源
 
 

 
 
 

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世界でいちばん眠い夜

 
 

 
 
 遊園地再生事業団の舞台『ジャパニーズ・スリーピング/世界でいちばん眠い場所』を観たのは、先週金曜日の夜。宮沢章夫さんによる3年ぶりの新作の初日(初回)だった。

 リーディング公演を除けば、僕にとってもひさしぶりの遊園地再生事業団。まだ公演中なので、詳細を書くのは避けるが、かなりおもしろかった。

 映像、音楽、美術、音楽、衣装、戯曲、そして俳優と演出。それらが見事に組み合わさって、目の前に見たこともない世界が現れる。シンプルでシャープな、林巻子さんの美術。ハードなロック調サウンドから、静かでいつまでも聴いていたくなるようなメロディまで、戯曲に合わせて多彩な音楽を紡ぎだす、桜井圭介さん。他にもクオリティの高い人たちが集い、舞台を創り上げている。

 遊園地再事業団の魅力はいくつもあるが、ドラマに寄りかからない演劇であること。たとえば、「主人公に困難が降り掛かり、何どもも壁にぶち当たりながら、主人公が成長を遂げる物語」というような、わかりやすいストーリーに頼るような舞台とは、完全に一線を画している。

 言葉で表現するのはむずかしいが(演劇を、言葉だけで表現できるわけがないが)、演劇をあまり目にしたことがない人が想像する、演劇とは明らかに違うと思う。俳優が出てくるとはいえ、ドラマや演技の比重が高すぎない舞台といえばいいだろうか。いや、違うな。

 映像、音楽、美術、音楽、衣装、戯曲、俳優、演出などが掛け算にようにぶつかり合う、総合芸術といってもいいかもしれない。「演劇を楽しむ」「舞台を味わう」などとはいえても、「芝居を観る」みたいな単純な言い方はできないかもしれない。

 俳優が舞台上でビデオカメラを操作し、そこで撮影中の映像も舞台に取り入れる、という演劇。僕はそこに、他の演劇にはないライブ感を感じた。映像に客席が映ったときは一瞬、舞台と客席が逆転したかのようにも思えた。

 宮沢さんと桜井さんの名コンビはかなり長いと思うが、二人の関係はまるで、映画監督のティム・バートンと、その作品の音楽の多くを手がけるダニー・エルフマンのようだ。作品のタイプが違えども、名コンビのどちらが欠けてもその独特の世界は創造できないかもしれないように思える。

 演劇でありながら、ダンスやバレエ、あるいはミュージシャンのライブを体験するような、そんな雰囲気も感じられた。

 座・高円寺で10月24日まで。
 
 
 
 演劇は、どこまで行けるのか。遊園地再生事業団には、どこまで離れられるか、今後も挑戦してほしいと思った。
 
 

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動物たちのラブソング

 

 
 洗濯物を干しながらラジオをつけていたら(正確にはiPhoneでラジコというアプリを使って聴いていた)、岡ノ谷一夫さんという方がゲストで呼ばれ、動物の言葉の研究について語っていた。

 岡ノ谷さんによれば、ジュウシマツをはじめ、さまざまな鳥やクジラなど、唄を歌うような生き物はいろいろいろいるが、そのほとんどは ラブソングだという。つまり、求愛の歌であり、求愛の言葉。

 そういえば、源氏物語に出てくる光源氏など、やんごとない男たちも歌を詠んでいたなぁ。現在でも、J-POPにしてもそうだけど、ヒットする曲は多くがラブソングだろう。

 ラブソングが多すぎることについて、僕は疑問に思ったことがあったけど、よく考えたらそれはそれでしょうがない、というか、そういうものなんですよね。男が求愛し、男が歌い、女がそれを選びとる。

 そういう流れは、動物の時代からというか、ずっとずっと太古から連綿と続いてきたもので、ちょっとやそっとで変わるものではないのだろう。

 柄にもないけど、僕も恋の歌をつくろうと思った。

 
 番組で紹介されていた、岡ノ谷一夫さんの『言葉はなぜ生まれたのか』(文藝春秋)もおもしろそうです。
 

 

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ドラッカーと物々交換

 
 ほぼ日に「はじめてのドラッカー」という連載がある。いや、2009年の連載だから、「あった」というべきか。

 その連載は、ほぼ日の主宰者である糸井重里さんと、ピーター・ドラッカーの著作の多くを手がけた翻訳家の上田惇生さんによる対談によるものなのだが、その中で「自分たちの強みに気付け」という言葉が出てくる。

 これはドラッカーによる有名な言葉のひとつで、ひとことでいえば「自分たちが持っている長所を見極めて、それを生かせ」といった意味なのだと思う。これはシンプルな考え方だけど、「言うは易し、行うは難し」で、じゃあ、実際に自分たちに当てはめてみろ、といわれるとそれほど簡単ではない。

 このことは、「自分はどうか。自分の強みは何か」と自問しているところでもあるのだが、「強みに気付け」について思い当たることがあった。

 それは昨日の朝、いつものようにJ-WAVEの「TOKYO MORNING RADIO」を聴いていたら、若い男性が下北沢の一番商店街へ出向き、古着屋かリサイクルショップからレポートするコーナーがあった。そこは、「NEW YORK JOE EXCHANGE(ニューヨーク・ジョウ・エクスチェンジ)」というお店らしく、元は銭湯だった場所(「入浴場」をもじったようだ)。下北沢にいた頃、僕も訪れたことがある銭湯で、「ドラゴン危機一髪事件」でひやひやしたこともあるのだが、それはさておき、そのお店がなぜラジオ番組で取り上げられたのかを考えてみた。

 それはおそらく、こうだと思う。古着屋はたくさんあり、特に下北沢にはいくつもあるのだが、「ニューヨーク・ジョウ・エクスチェンジ」では、こんなサービスも行っている。

 それは、

 持ち込んだ古着を査定してもらう→査定金額が出る→そのまま買い取ってもらってもいいし、「物々交換」してもいい

 査定金額の6割にあたる金額分のものと、交換してもらうこともできる。

のである。

「なぜ、交換する場合は、10割でなくて、6割なのだろう?」という疑問も生まれたが(物々交換の客が増えすぎることを抑制しているのか)、きっと「物々交換」システムが珍しいから、このお店が選ばれたのだろう。このお店だけのサービスではないだろうけど、たしかに珍しい感じがするもんね。

 自分たちの強みに気付け

 この言葉は、シンプルだけど深そうだ。「オンリーワン」をめざせ、ということか。いや、オンリーワンでなくてもいいかもしれない。古着の物々交換は、「ニューヨーク・ジョウ・エクスチェンジ」だけのものではないだろうし。エリアとしての近くや、商圏がかぶる場所、顧客が重なる中に競合がいない程度の「強み」であれば、一応はいいのではないだろうか。

 最後、歯切れがわるくなってしまった感もあるが、「自分たちの強みに気付け」を自分にも当てはめて、行動に移してみようと思った。
 

※上記を書いたあと、「ニューヨーク・ジョウ・エクスチェンジ」の記事を読み直したところ、「買い取り額は、査定金額の30%」「トレード(物々交換)は、査定金額の60%相当の店内商品と交換」とのこと。つまり、気に入った商品が店内にあれば、「物々交換のほうが得」のようである。
 
 


 
 
 

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政治と経済が気になり中

 
『文學界』(2010年5月号)の小熊英二さんと高橋源一郎さんの対談がおもしろかったり、マイケル・サンデル教授のことが気になっていたり、政治と経済が気になりはじめています。あ、サンデル教授というのはアメリカのハーバード大学の教授である、政治哲学者のこと。僕はまったく詳しくないけれど、サンデル教授のハーバード白熱教室という講義は、同大学で最も人気のある授業だそうです。

 もちろん、経済にうとい僕でも、これまでもビジネス書をはじめ、経済に関する本を読んだことはあるにはあるのですが、これまでピンとこなかったのです。と自分に関係があるものとして読めなかったというべきでしょうか。資本主義社会の中で暮らしている以上、当然、経済に無関係に生きているはずはなありませんが、これまで強い関心を持てなかったのです。政治についても同様で、自分にも間接的に影響を及ぼしているに決まっているのに、正直いって、政治は「ひとごと」でした。

 それが、なぜだか、政治と経済に興味が出てきたのです。ムクムクと。

 現在の気持ちを素直に語れば、必要なものとしてだけでなく、おもしろいはずだしと(きっとおもしろい、と根拠もなく確信している)、これから政治と経済にふれていきたいと思っています。政治、わからない。経済、ほとんど知らない。サンデル教授の専門である政治哲学なんて、どういう学問なのか、ますますもって僕には「?」なんですけど、いま、かなり興味を持っています。

 何か読んだり、ふれたりしたら、思うところ感じるところがあれば、ここに書くつもりです。
 
 

 
 
 

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