船井流経営コンサルティグの秘訣

 
 大阪・高槻市の実家の近くにある古書店で出会った『すべての答えは自分にある』(船井幸雄さん著、徳間書店)より、少し長いがもっとも印象に残った部分を引用させていただきます。(丸数字をカッコで囲む数字にしたり、縦書きの原文の漢数字を、横書きの算用数字に変えた以外は手を加えていません)

 

 私が経営コンサルタントとして、上手に生きてこれたのは、(2心底から、他人の立場に立ちことができ、その人を肯定し、認めることのできる特性を持っていたからのようです。
 これも、「自分をもっとも大事だと思わない」特性と同様に珍しい特性のようですが、あと一つ、「好き嫌いは別にして、私にとっては、どんな存在もすべて同様に大事であり、存在として平等であり、だれにも差別的な付きあいができない」という変わった特性を持っていました。
 たとえば、その存在が宇宙を創った創造主であっても、アメリカ大統領であっても、子供さんであっても、小鳥や草花であっても、この宇宙に存在するものとして平等であるとしか思えないのです。そして、そのような付きあいしかできないのが私の特性なのです。
 ここで(3)船井流経営コンサルティグの秘訣を少し述べます。
 ともかく船井幸雄は、経営コンサルタントとして御相談に見えた経営者のお話を(1)時間の許す限り聞きます。(2)そして、いままでのその人の生きざまを、どんな場合も100%肯定します。(3)その人のよい点を探してほめます。(4)さらに自信を持ってもらいます(そのためには、自信のあること、長所、うまくいっていることなどを聞き出し、客観的に判断して、それらのいくつかに注力されることを奨めます)。………まちがってもその人についての否定、批判、欠点の指摘などはいたしません。というよりこれらのことは経営コンサルタントとしての私からはどうしても出てこないのです。
 ただ、最後に、「これからは自分と同じように、他人のことも気にして大切にしてくださいね」とお願いして握手をすることにしています。
 このように他人のことを、気にする努力をくり返している間に、経営者の方たちは、自分のことと同じように他人のことも気にしたほうが人に好かれ、経営も上手にできることに気づかれ、他人に対する心遣いが変わっていかれます。
 それにしたがって、その経営者が経営される会社の業績はよくなり、安定してきますから、楽しいのです。
 これが、経営コンサルタント生活40年を経て、もっとも大事だと気づいたことの一つですが、はっきりいって、これが上手に経営し、上手に人と付きあい、住みよい世の中をつくる基本のように思うのです。
 とりあえず自分のことは気になる。認められたい。ほめられたいわけですから、それと同じように他人のことも気にし、認めてほめる努力を、まず読者にお願いしたいのです。
 また、ここに書いたことを、私は自分の仕事を通して知ったのですが、「人は自分を通してしか何ごともわからない存在」なのです。
 読者も御自分で体験されて、ここで述べたことが世の中の真実であるのをぜひお知りいただきたいのです。
 
 
 この本には他にも多くの、気になることが書かれていましたが、そのすべて引用するわけにもいかないので、きょうはここまでにしておきます。
 
 

 
 
 

Yasu
  • Yasu
  • デザイナーを経て、クリエイティブディレクター、コピーライター、ライターに。「ベースボール」代表。広告&Web企画・制作、インタビュー構成をはじめ『深川福々』で4コマ漫画「鬼平太生半可帳」連載中。書籍企画・編集協力に『年がら年中長嶋茂雄』など。ラフスケッチ、サムネイル作成、撮影も。

4件のコメント

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です