重松清『ビタミンF』の表紙の場所

重松清さんの『ビタミンF』(新潮文庫)を読んでいたら、グッと来る箇所がいくつもあった。重松さんの文章が上手なのはもちろんだが、それだけでなく、まったくの他人事のようにも思えないのは、自分が歳をとったり、自分に子どもがいたりするからだろうか。どの登場人物も屈託なく暮らしているわけでなく、悩みを抱え、不満とともに生きている。しかし読後、希望も感じさせてくれる。

実は、小説の内容以外にも「あっ」と思ったことがあり、それは表紙を撮影された場所に見覚えがあること。「もしかしたらあの場所かな」と、インターネットで検索してみたら、やはりあの場所だった。

Yasu
  • Yasu
  • デザイナーを経て、クリエイティブディレクター、コピーライター、ライターに。「ベースボール」代表。広告&Web企画・制作、インタビュー構成をはじめ『深川福々』で4コマ漫画「鬼平太生半可帳」連載中。書籍企画・編集協力に『年がら年中長嶋茂雄』など。ラフスケッチ、サムネイル作成、撮影も。