「持ち帰り」と「お持ち帰り」

 
 健康診断を受けるため、前日は午後9時頃までに食事を済ませ、朝食を抜き、最寄りの医院へ足を運んだ。検査終了後、空腹に耐えられないと感じ、ドトールで朝食のBセット(パストラミサンドと、ブレンドコーヒーS)を食した。ドリンクは他のものも選べるのだが、今朝は一杯のコーヒーも飲んでいなかったので、迷わずにオーダーした。

 私がカウンターの端のほうでパストラミサンドが出来上がるのを待っていると、あとから入ってきた外国人と思しき男性がドリンクを注文している。

 その男性はメニューを見ながら「アイスコーヒー」と言い、店員の女性が「店内で飲まれますか、お持ち帰りですか」と答えた。すると、男性は「お持ち帰りで」と返事をした。

 男性は日本語がある程度できる様子だったが、「持ち帰りで」と言うのはむずかしかったのだろう。大人の日本人であれば、「お」をつけずに「持ち帰りで」と答えるのが一般的だろう。

 とこういうことを書くと、ねちねちしているみたいに思われるかもしれないが、日本語では自分の行動について話す場合は「お」をつけないのが一般的だろう。

「お持ち帰り」と「持ち帰り」の違いが気になった場面だった。普段は気にとめない、日本語について少しでも考える、良い機会になったかもしれない。
 





 
 

Yasu
  • Yasu
  • デザイナーを経て、クリエイティブディレクター、コピーライター、ライターに。「ベースボール」代表。広告&Web企画・制作、インタビュー構成をはじめ『深川福々』で4コマ漫画「鬼平太生半可帳」連載中。書籍企画・編集協力に『年がら年中長嶋茂雄』など。ラフスケッチ、サムネイル作成、撮影も。