サッカーと将棋について考えている。先日、市川塩浜駅での試合の中で、息子が「そっちじゃない、ボールがこっちにあるときに、そこにいてもしょうがない」といったことをコーチに言われていたが、そのとき、将棋の振り飛車を思い出した。
その場面では、右サイドにボールと選手が集まっていて、チームは守るべきシーンで、息子は左サイドでセンターラインよりも自陣ゴール寄りにポツンといたのだが、マークすべき相手選手もそばにいないのになんのためのそのポジションにいるんだ、とコーチにアドバイスされたのだと思う。
僕はそれを見て、将棋の振り飛車を思い出したし、あるいはテニスで片方をサイドの集中的に攻めている(攻められている)場面も思い出した。
ボールが集まる場所に、人も集まる必要はないけれど、ボールのある側に多少は寄れ、動け、ということだったのだと思うし、的確な指示だっただと感心する。
ここまで書いて、元サッカー日本代表でオランダでもプレーした藤田俊哉さんが、J-WAVEの別所哲也さんの番組で話していたことを思い出す。
日本の選手はボールを持ったところからの攻撃をイメージしているけど、ヨーロッパの選手はボールを奪うところからの組み立てを考えている。
うろ覚えだけど、そういうことだったと思う。上記の話は、藤田選手が日本代表時代、ヨーロッパでのプレー経験がある選手とそうでない選手の違いについて感じだことで、今とは多少異なっているかもしれないが、興味深い言葉だと思う。
僕も最近思っている。相手のボールを奪いにいく、と思えば、DFに限らず、守備の場面でも常に「攻撃」なのだと。
将棋の話からはずれてしまったが、一選手にとしての視点も大事だけど、ゲームメーカーや監督としての視点といえばいいのか、上空が局面を見ているような俯瞰しようと思う姿勢も大切なのだろう。
代表キャップの通算記録といえばいいのか、井原さんが持っていた記録を更新した、遠藤選手が何かで語っていたのが甦る。記憶で書いているので、一字一句まで合っているわけではないと思うけど。
ファミコンの画面を見るように、小学生の頃から、自分はサッカーを空から眺めるようにも見ていたんです。
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