笑顔は、相手を喜ばせる最強ツール

 
 図書館で本を借りようと並んでいたとき、目の前の若い女性がだっこしている赤ん坊と目が合った。だっこといいうか、正確にはだっこひものようなもので赤ん坊を支えていたのだが、若い女性である母親は前を向いていて、赤ん坊は後ろ向き(並んでいる女性の進行方向と逆の向き)のため、すぐに後ろに並んでいる私と目が合ったのった。

 赤ん坊と目が合ったので、私が目を振ると、なんとその赤ん坊も私に手を振ってくれるではないか。おたがいに本を借りたあと、ほぼ同時に図書館をで出ることになり、赤ん坊に手を振ったあと、お母さんであろう女性に「かわいいですね」と話しかけたのだが、赤ん坊もお母さんもバツグンの笑顔だった。

 笑顔というのは見せられると、こっちもついついニコニコしてしまう最強のツールだなぁ、とあらためて感じた。

 図書館の外の自転車置き場で、そのお母さんに会釈し(彼女も会釈してくれた)、もう一度、赤ん坊に手を振ったら、赤ちゃんも手をかすかに振ってくれた。うれしかったと同時に、赤ん坊ってこのくらいの距離でもはっきり見えているんだな、と思った。その距離、10メートルくらいだっただろうか。生まれてしばらくは目が見えないはずの赤ん坊が、目が見えるようになるのは生後何カ月くらいだったかな。
 
 
 

投稿者:

Yasuhiro Okura

デザイナーを経て、クリエイティブディレクター、コピーライター、ライターに。「ベースボール」代表。広告&Web企画・制作、インタビュー構成をはじめ『深川福々』で4コマ漫画「鬼平太生半可帳」連載中。書籍企画・編集協力に『年がら年中長嶋茂雄』など。ラフスケッチ、サムネイル作成、撮影も。