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「アナログのすすめ」第1回
椿正雄

大きなジャケットが素敵とか、ノイズがかえって魅力などと
じわじわ人気を盛り返しているアナログ・レコードですが、
かといって馴染みのない若いファンには
いったいどうしたらちゃんと聞けるのか
いまいちちゃんとわかっていない方も多いと思います。

そこで、アナログを聞くために必要な機材からレコードの選び方、
手入れの仕方など、初歩から少しづつ
紹介させていただきたいと思います。
興味のある方はお付き合いください。


ターンテーブルを買おう!

まずこれがなければ始まりません。
いまやタバコ大のiPodで何百曲も聴けてしまう世の中で、
ターンテーブルはレコード盤よりさらにひとまわり大きなスペースが必要です。
まあ、アナログは不便なところがまた魅力だと思って
そこら辺はあきらめてください(笑)。

ターンテーブルは、大きく分けると
@最近の人気復活で各社が新たに発売しているもの
Aかつてのアナログ時代に使われていたものの中古、そして
B以前から根強く売られているDJ使用のものの3種類があります。

@の場合、実売価格で新品で1万円を切るものも多く出ていますが、
こうした安価なもののほうがどっちかというと初心者には簡単です。
というのは、安いもののほうこそかえって「フォノアンプ内臓」という仕様が多く、
これならどんなミニ・コンポにつないでも
すぐまともな音でレコードが楽しめるからです。

でも、これじゃあ1万円も払って、要するに最低のクラス。
せっかくアナログを聞くんだから、多少ジャンクでも
もう少しグレード感が欲しいじゃないですか。

そこら辺は次回ご紹介します。
(09-05-08)


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椿正雄(Masao Tsubaki)さんのプロフィール

昭和33年東京生まれ。
下北沢のアナログ・レコード店の老舗(開店27年目)、
フラッシュ・ディスク・ランチ」のカリスマ店主(自称)(笑)。
大学生の頃、西新宿のレコード屋でバイトを始めてから
30年以上もレコード屋で働いているものの、
レコードについてのコレクター的知識や相場はいっさい勉強しない!
というモットーのため(理由は面倒だから。仕入れは「勘」でする)、
お店は常時掘り出し物であふれている。

連載「アナログのすすめ」の内容は、すべて実践で得た役に立つ知恵ばかり。
しかも、「金をかけない」がなによりもの大前提であるため、
誰でも簡単に真似できることばかりである。
ただし同じ理由により、大向こうの専門家諸氏からみればまったくの間違いだったり
することもあるかもしれないので、実践は各自自己責任で行うようにとのことです(笑)。



※このコンテンツはもともと、出版社フリースタイル発行のフリーペーパー「シモキタスタイル」で連載されていたものですが、同社と椿さんにお願いし、ここに掲載させていただくことになりました。魅力的な内容だったのと、途中で終わってしまった連載の続きを読みたかったからです。オークラボ.comのための新原稿も、椿さんにご依頼してありますので読者のみなさま、ご期待ください。

published : May 2, 2009
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